0120-962-972最近、脱毛専用にしているクリニックが倒産して、社会問題になっています。
これら問題になっている脱毛クリニックでは共通している事があると思います。
１）派手に宣伝している
SNSや雑誌、メディアを通じて派手に宣伝を行っています。場合により有名人を広告に使用したりしています。
２）施術費用を安くするプラン・セットとして、前金を払わせる
1年間レーザー脱毛当て放題、とか、全身脱毛プランとか、それぞれ1回ずつ施術を受けるより安く感じる高額なセット料金を設定して、そのセットがお得だと誘導して（例えば、今ならお得に～％offなどと宣伝する）前金を払わせる。
３）安さを前面に出して広告している
安さを前面に出して広告している印象が多いです
４）院長が責任を持って脱毛などの治療行為を行っていない
いわゆる雇われ院長的な医師を名ばかりに院長として、実際はスタッフが運営している
こういったクリニックで高額なセットプランを組んだ後にクリニックが倒産すると、支払った費用は、まず返ってくることはありません。このようなトラブルに巻き込まれないためには、どのようにすればよいでしょうか。
１）派手に宣伝しているクリニックには注意する
宣伝しているクリニックは、有名だし、安全と思われるかもしれません。しかし、宣伝するということは、それだけ広告費に多額の費用を投じていることになります。そもそも、まじめに脱毛に取り組んでいるクリニックには、そのような派手な宣伝をしなくても口コミ等で、自然に脱毛を希望される方が来られます。派手に宣伝しているクリニックは、宣伝しないとクリニックが維持できないという状態に追い込まれている可能性があります。
２）高額なセットプランは避ける
ついつい「受け放題」「全身脱毛プランは、お得です」「今なら～％off」などと勧誘されると、お得なのかな、セットプラン組もうかなとか思ってしまうかもしれません。
ただ、レーザー脱毛は、人によって効果に差があります。また、部位によっても効果に差があります。～回受けたら、全部、毛が無くなるというようなものではありません。
受け放題というプランもありますが、そもそもレーザー照射すると通常2ヵ月程度は毛が生えてきませんし、肌のダメージを考えると、年に４～５回程度しか受けられません。また、クリニックによっては、予約が入りにくいということも考える必要があります。そうすると思っている程、受けられないとか、脱毛が進まないという可能性もあります。
脱毛は部位ごとに都度払いすることをお勧めします。
３）安い費用には注意する
安さを基準にクリニックを選ぶ方も少なくないでしょう。ただ、医療界の場合、安さを求めることには注意が必要です。美容の世界は、自由診療ですので、費用の設定は自由に出来ます。極端に安くしようと思えば出来ると思います。一方で脱毛においても、クリニック側には様々な費用がかかってきます。そのような費用を考慮せずに安くしていくと、経営上、薄利多売のようなことをせざるを得なくなり、自転車操業のようになっていき破綻していきます。また、そのような状態まで行かなくても安全面を軽視するようなことになり、医療上、好ましくありません。
安さも大事かもしれませんが、追求しすぎると、特に医療面では、失う物が少なくありません。
３）クリニックの院長の経歴に注意する
脱毛専用と称しているクリニックでは、その責任者である院長の顔が見えず、いわゆる雇われ院長（名ばかり）であることが多いように思います。そのような医師は、そもそも脱毛のことを知らない、不勉強である可能性があります。
まずはクリニックの医師の経歴をチェックすることをお勧めします。その際、形成外科専門医、皮膚科専門医、レーザー専門医のいずれかの専門医をもっているか確認してください。それらがあれば、キッチリとした教育を受けてキャリアを積んできた可能性が高くなります。一方、それらのキャリアがなければ、いくらメディアやSNSで有名でも、あまり当てにならないと考えてよいと思います。
有名美容外科にて院長歴任とか、務めた実績があるなど、経歴に書かれてあることがあります。また全然美容外科や美容皮膚科と関係がない、一般外科、心臓外科、麻酔科など他の科から、いきなり美容を始める医師もいます。美容外科や美容皮膚科では、有名クリニックに務めていたことや美容と関係がない科は何の実績にもなりません（務めていたこと＝実績がある訳ではありません）。上記の専門医を取得している医師は、少なくとも一定期間、基本的な研修を行い、学会が一定の資格を与えていますので、少なくとも資格がない医師よりは、安心である可能性が高くなります（もちろん専門医だからよい医師であるとは言えません）。
最近は、どうもSNSで美容関連のことに関しては、やや「あおっている」感じがします。
不要な方に施術を勧めたり、安いと見せかけて実は高額な費用をかけさせようとしたり、など、正直眉をひそめるような事例が多くなり、危惧しています。
