ワキの汗・においを改善 解消する方法には
切開手術による方法と 手術を用いず注射や塗り薬による方法がございます。
ワキの汗・におい
非手術治療
1)ボトックス注射
ボトックスは ボツリヌストキシンAと呼ばれる注射剤で 筋肉の動きを弱める作用の製剤です。
汗の分泌を抑える作用もあり ワキに注射を行うのみで ワキ汗を止めることが出来ます。
ワキ汗を抑えることで 臭いも抑えることが出来ます。
おおよそ半年程度効果が持続します。
(問題点・合併症など)
・完全に臭いが無くなる訳ではありません。
・効果を持続させるためには 反復した治療が必要になります。
2)外用(塗る)
デオドラント剤(主成分クロルヒドロキシAl)の使用により 汗や臭いを抑えます。
また 皮脂の吸着成分も配合されており べたつきを抑えます。
使用する外用薬は パッチテスト済み・アレルギーテスト済み・無着色・無香料です。
(問題点・合併症など)
パッチテスト アレルギーテストはされておりますが、肌トラブル・かぶれを生じない訳ではありません。
手術治療
切開皮弁法(健康保険の適用)
局所麻酔下で 毛の生えている範囲内を1~2ヶ所(皮膚のしわに沿って)切開して、皮膚の下の臭いの元になるアポクリン腺を除去する方法です。
通院治療のため 入院は不要です。
確実性の高い治療方法です。
(問題点・合併症など)
・1週間程度 上肢の挙上を不可とする抑制をするため、日常生活上 しばらく制限が加わります。
・臭いが完全に無くならないこともあります。
・まれですが、血腫形成、皮弁壊死(ひべんえし:皮膚が傷んで だめになる)などの合併症があり、これらを生じると 回復に時間がかかったり、追加の治療が必要になったりすることがあります。