額・眉間・目尻・あごなどの表情じわと呼ばれる しわの改善や、
多汗(わきの汗)・エラの張り(小顔治療)などを改善する注射治療です。
その他に 口元のしわ、ガミースマイル(笑うと歯茎が見える状態)などの改善や、
口角を挙げたり、首のしわの改善、眉尻を挙げたり 下げたりなどに用いることができます。
所要時間は5~10分程度です。
しわの原因になっている筋肉や 作用させる層に 注射を行うのみです。
注射後 数日から治療効果が出始め 1~2週間程度で安定します。
おおよそ6ヵ月程度で効果が切れますので 反復した治療をお勧めします。
ボトックスとは
ボトックスとは ボツリヌス菌が作り出す毒素、AからGまでの7種類の型のうち「ボツリヌス菌A型トキシン」を製剤化したもので アラガン社製のボツリヌス製剤の商標です。
ボツリヌス菌というのは 重篤な食中毒の原因となる菌として知られていますが ボトックスで食中毒になる訳ではありません。
ボトックスは 神経の伝達をおさえる働きを持っており、注射部位のみ神経伝達が妨げられるので、注射された部位の筋肉の動きが止められ それにより筋肉の動きによって起こる表情じわ や ガミースマイル(笑うと歯ぐきが過度に見える状態)が改善します。
また 汗の分泌をおさえることも出来るので 腋汗や臭いが気になる方にもお勧めです。
その他、筋肉の動きを止めることで 筋肉をヤセさせることができることから、エラの張りを改善することで 顔の輪郭の改善をはかることも出来ます。
これら美容目的や 様々な症状をおさえる治療などに ボトックスは用いられています。
ボトックスは注射するのみで効果が得られることもあり その手軽さから幅広く使用されていますが より安全に そして効果的に使用するためには 豊富な経験を持つ医者を選ぶことが推奨されます。
ボトックスは 1970年代にアメリカで導入され 2003年にはしわ治療としてアメリカのFDA(米食品医薬品局)でも認可されました。
アメリカでは年間676万人以上の施術回数がある 最も多く行われている美容治療です。
(https://totalfacialtreatment.jp/method/ より)
2009年2月に眉間のしわ治療として 厚生労働省の認可がおり、以降 日本国内でも販売されるようになりました(それまでは 医師が個人輸入して使用していました)。
本来、ボトックスと呼べるのは アラガン社のボツリヌス製剤のみですが、他の会社の輸入ボツリヌス製剤を使用しているにもかかわらず、ボトックスと称している美容外科や美容皮膚科もありますので 注意が必要です。
当院では アラガン社のボトックス のみを使用しております。